『赤い森に二人』

2023/12/08

前回のあらすじ

ミコトていけつあつ常緋ノ樹林6Fへと進んだ。

7F - 痛みと恐怖を秤にかけて進んだ道

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ミコト「これで三つ目ね。 10階まであるって言ってたしもっと枯れてるのかしら」

ていけつあつ「秋だし単純に枯れてるんじゃねえのか」

ミコト「洞察力が低いのね。 冬だってこんな枯れ方しないわよ」

ハイラガ ハイラガ

ミコト「へー枯れてるのに伐採できるのね」

ハイラガ

ミコト「わ、何か飛び出してきた」

ハイラガ ハイラガ ハイラガ

ミコト「一撃だなんて凄い威力よね、除草剤の呪言だっけ」

ていけつあつ「草だけじゃなくて獣にも効くぞ、試しにお前にも掛けてやろうか

ハイラガ

ていけつあつ見るからに棘だな」

ミコト「本当に棘かしら」

ハイラガ

ミコト「いっ…!」

ていけつあつ「踏んでで確かめる必要なんてなかっただろ、お前馬鹿か」

ハイラガ

ミコト「分厚いブーツね、でも耐久性は無さそう」

ていけつあつ「使え、ってか」

ハイラガ

ていけつあつ「多いし病毒が効かねえやつばっか…一番嫌い」

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ミコト「寝かしつけて闇討ちすればそこまででも無いわね」

ていけつあつ「俺の負担がデカすぎるんだが」

ハイラガ

ミコト「ま、ていけつあつも使い物にならなくなっちゃったし帰りましょ」

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ミコト「ここの女将、娘が居たのねぇ…どんな奴なのか」

ていけつあつ「今と変わんねえだろ、それに年取ったらお前もあんな風になるぜきっと」

ハイラガ ハイラガ

ていけつあつ「せんせーストレス源がうっとおしい時はどーすりゃいいんすかー?」

ミコト「あら、ストレス源だなんてよく言うようになったじゃない。 後でじっくり話し合いましょ?」

ハイラガ ハイラガ

ていけつあつ「小さいって事はガキか…嫌いなんだよな、ガキ」

ミコト「あたし達冒険者だし、起きてるタイミングが合わないかも」

ハイラガ

コラ! 怒られてるわけではない

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ミコト「お土産ねぇ……あたし達がどれだけ強くなったかとか?うっ

酒場のマスター「馬鹿野郎、ていけつあつはそうかもしれねぇけどお前にひっぱたかれても普通嬉しくねえよ! もっと金の鳥の巣とか宝石で出来た果実とかもっと金になるようなモンだ!」

ていけつあつていけつあつは、ってどういう意味だオイ」


ハイラガ

ミコト「樹海料理って食堂の方で出してるメニューよね、高いし注文した事ないけど」

ていけつあつ「生卵もシチューも樹海で食べれば樹海料理じゃねえのか?」

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ていけつあつ「さっき会って来たんだけど…ダルい」

ミコト「あたしもそうだけど? 行くわよていけつあつ」

酒場のマスター「おいおい! 鎖引っ張られて…犬みたいだぞお前!」

ていけつあつ「うぜぇ」

ハイラガ

ミコト「それじゃあ集めてくるものは──」

ハイラガ ハイラガ ハイラガ

宿の女将「転んで足挫いたくらいでそんな大事じゃないんだけど、薬塗って安静にしてれば治るもんだから!
助けてくれた冒険者の人におんぶされて帰って来た時は恥ずかしくってねぇ! あんた何やってんのよ!って──」

ていけつあつ「へい、はぁ、へぇ…(話長ぇ)」

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宿の女将「それじゃ早いとこヨロシクね。お客さんも待ってるから! いらっしゃいませー!」

ていけつあつ「…話すだけ話して帰ってったな」

ミコト「ふぅ、また捕まると面倒だし早く樹海に行きましょ」


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ミコト「あら、それに関しては十分身を以て自覚済みよ」

ギルド長「…お前の場合は経験から来る慢心をまず走るべきだ」

ミコト「…ふん」

街 - 大公宮

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ミコト「まあ。大臣閣下のお耳にも入っていたなんて光栄ですわ」

ていけつあつ「…新進気鋭のギルドってか」

大臣「…そんなそなたらに是非、聞いてもらいたい話がある。
これはごく一部の冒険者にしか話しておらん…公国の秘事と思って欲しい」

ミコト「…場所を移しますか?」

大臣「いや、人払いは既に済ませておる。 その様子なら準備は出来ているようじゃな、では…」

ハイラガ ハイラガ ハイラガ

ていけつあつ大公が病気か、そりゃ秘事中の秘事だ」

ミコト「貴族階級まで提示して国内外問わず樹海に動員してるって事は相当深刻なんでしょ」

ていけつあつ「他国に知れたら戦争間違いなし、だな」

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大臣「公女様は幼いころに母君を亡くされて、父である大公様しかご家族がおらぬ。
そんな中で公女様は父である大公様の病を治す為に樹海探索を推し進められたのじゃ。」

ミコト(ふーん、公女もあたしと同じ母なしか。 この情報は使えそうね)

大臣「ある日、公女様は王家の書庫よりとある書物を…この公国を建国せし女王が遺した書物を発見なさったのじゃ。
書物を書かれた初代女王陛下は多くの病人を救う素晴らしき知識を持っておったらしい。
…そして公女様はその書の中で大公様の病を治す秘薬を目にされてのぅ。
真偽は不明じゃが…絶望の淵にあった公女様がそれを唯一の希望とするのも仕方あるまいて…」

ハイラガ

ていけつあつ「…随分と…アグレッシブな姫君だな…うちにも同じようなのが一匹いるし」

ミコト「窃盗罪から不敬罪に鞍替えしたいの?」

ハイラガ

大臣「その秘薬の材料の一つが第二階層に棲む幻獣サラマンドラから取れるものだという事が記されておった。
それを入手する為に…そなたらの力を貸してくれぬか?」

ていけつあつサラマンドラ…か」

ハイラガ

ミコト「…サラマンドラっていったら火山に棲む火の精霊だって聞いた事はあるけど」

ていけつあつ「てことは炎でも吐いてくるんじゃねえの? 水でも持っとくか」

ハイラガ ハイラガ ハイラガ ハイラガ ハイラガ ハイラガ

ていけつあつ「おー怖、ここまで書くまで何ダース消し炭になったんだか」

ミコト「面倒だけどあたし達の予定には関係ないし避けて進むほうが良さそうね」


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大臣!さっきはミッションの話だったけど7階の会話してー

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ミコト「…自分たちは神の子だって言いたいのかしら、ふふ」

ていけつあつ「空の上の方が過ごしやすいだろうに、どうしてこんな汚ねぇ地上に降りて来たんだか」


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ミコト「!……」

ハイラガ

ていけつあつ「やべっ」

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ていけつあつ「あっぶねぇ…後はコイツをどうやって運ぶかだな」

ミコト「…」←コイツ

ていけつあつどうみても石じゃねえか。 運びたくなさすぎる…」

ハイラガ ハイラガ

ていけつあつ「ぐぎぎ…あー重いんだよクソが!痩せろ!!

ハイラガ ハイラガ

ミコト「……──魔物!ぐっ!?

ていけつあつうげぇ!…命の恩人を殴るとかお前本当に最低だな」

ミコト「命の恩人?貴方がぁ?だったら殴るわ」

ていけつあつ(…石のまま街に持って帰って好事家に売ればよかった)

ハイラガ

ていけつあつ「はいゴミ。 こんなもん持ってくるから死ぬんだよ」

ミコト「ここの魔物は炎に強いやつばかりだもの」

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ミコト「リスの仕業…にしては随分と整列してるわねぇ」

ハイラガ ハイラガ

ミコト「何か面白いものはないかしら」

ていけつあつ「また石になっても知ら──ぐえっ!!

ハイラガ

ミコトぐぅっ!ちょっと痛かったんだけど!?何してるのよ!」

ハイラガ ハイラガ

ミコト「あらあら!こんな簡単な罠に引っかかっちゃうの~? 普段はあんなにあたしにアレコレ言うくせに?」

ていけつあつ「てめぇ、後覚えとけよ

ミコト「きゃー怖~い!あはは!」

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ドジっ子属性付与ていけつあつ
こういう罠は軽やかなお嬢よりもていけつあつの方が引っかかりそうだし設定整合性があるね!

ハイラガ

ミコト「全くどんくさいわね、ふふふ」

ていけつあつ「うぜぇ…」

ハイラガ

ていけつあつ「うお、結構な大金じゃねえか。 日頃の行いか?」

ミコト「じゃ、あたしの方が多く貰えるはずね。 優しく親切な麗しのお嬢様ですもの」

ていけつあつそれは無い、絶対に

ハイラガ

ミコト「巣で大人しく眠っていればいいものを…ねぇていけつあつ!」

ていけつあつ「指図すんな」

ハイラガ

ていけつあつ「うっわ…目かっ開いたまま眠ってやがる…」

ミコト「本当ね! あはは、目玉がぐるぐる動いてるわよ!」

ていけつあつ「あーキモキモ、早く始末してくれミコト。 簡単なんだから」

ハイラガ ハイラガ

ていけつあつ「流石のバケモンでも棘の上は痛いって学習出来てるんだな」

ミコト「裏を返せば棘の上なら大きな魔物に邪魔されないって事よね? 棘の上を歩きましょ!」

ていけつあつ「雑魚は普通に襲って来痛い痛い痛い!

ハイラガ ハイラガ

ミコト「杖っていうか戦槌ってやつ? 楽しそうね」

ていけつあつ「個人的はこっちの方がしっくりくるんだが、今は呪言メインだし」

ハイラガ

ミコト「棘があると道が長く感じるわね…ていけつあつ、おんぶして」

ていけつあつ「おんぶしても感じる痛みは一緒だぞ。 痛覚共有してんだから…おい無理やり乗ってくるな!


ハイラガ

ミコト「はぁはぁ…敵も棘も多すぎるわよ…!」

ていけつあつ「もう出し尽くしたって感じだ…こっからは戦わねえ…」

ミコト「…ぅう」

ハイラガ ハイラガ

途中の扉は無視してII特有の超エンカウント階層を抜けて次の階へ!

今回の成長

ミコト ていけつあつ

全滅 - 0回

初!全滅0回!病毒の呪言★と睡眠の呪言★を持つていけつあつに今のところ敵は存在しない!
ミコトが石化した時は死ぬかと思ったけど奇襲されなきゃ問題ナシ

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