『冒険者との遭遇Ⅱ』
2023/12/11
前回のあらすじ
ミコトとていけつあつは常緋ノ樹林9Fへと進んだ。
10F - 影尽く業火の王此処に君臨す

ミコト「?」

ていけつあつ「何だリスかよ、まぁ魔物だったら困るが」

ミコト「あたし達は今忙しいのよ。
あっち行きなさい」
リス「キュゥ」
第一階層の時はそもそも糸を持ってない、第二階層ではマジで忙しかったのでスルーしたリスイベント

ていけつあつ「はい毒ゼラチンいっちょ上がりー」

ミコト「ご自慢の物理耐性も巫剣や毒の前には無力なのねぇ」

ていけつあつ「衛士、いや冒険者…?」

ていけつあつ「あー…生きてるか?」

ミコト「こんばんはお爺さん。
あたしは巫医のミコト、そしてこっちは呪術師のていけつあつって言うの。
あたし達は冒険者なんだけど、マザーハーロットって名前はご存じかしら?」

ていけつあつ「あっそ、じゃあな」

ミコト「ごきげんようお爺さん。
あたし達はこの先に進まないといけないの」

ミコト「…まぁ、礼儀作法を知らないのかしら?
ああ、忘れちゃったのね!歳だから!
だったら教え直してあげるわ、ごめんなさいからお仕置きまで」

ていけつあつ「はぁ…俺達はここを通るだけだぜ?
夜なんだし老人は寝てろ──」

ていけつあつ「あ?」

ミコト「…興ざめね」

ていけつあつ「うわミコトみたいなのが増えた」

ていけつあつ「爺や…成程、飼い主の登場って訳か」

ミコト「随分とやんちゃなお爺さんだったわねぇ、一体どんな方に仕えているのかしら。
…さぁ"命の恩人"さん、まずは名前を聞かせてくれるわよね?」

ミコト「まぁ偶然あたし達も二人で探索しているの!
…まぁ貴方たちと比べれば雲泥の差でしょうけど」
アーテリンデ「…そうでしょうね。
ま、爺やも悪気があって君たちを止めたわけじゃないのよ?」

ていけつあつ「ふーん、で、そんなお嬢様が俺たち新米冒険者に何の用?」

ミコト「それなら不思議ね。
そんなに危険なら何故扉の前に衛士が居ないのかしら?」
アーテリンデ「確かに!それも大公宮に行けば分かるかも…とにかくこの先に進みたいなら大公宮に話を通すことね。
…特にそこのおじさんはまた牢屋に戻りたくなんてないでしょ?」

ていけつあつ(ガキが…舐めてると潰すぞ)

ていけつあつ「…あのガキとジジイ、態度はクソだったがこの気配、魔物が居るのは本当みたいだな」

ミコト「確かに同感。
そもそもライバルを消したいなら、危な~い魔物の餌にするのが絶対良いもの。
癪だけど大公宮に戻ってやりましょ」

ていけつあつ「お前にしちゃ意外に冷静がはっ……せっかく人が見直しかけたのによ」
サクランフクロウって睡眠×なんだ…ここに戻って来るまで忘れてた…
でも第二階層で睡眠×な雑魚敵はコイツだけだし病毒の呪言は効くのでOK

ていけつあつ「あーでもさっき樹海来たばっかなのに、いちいち面倒くせぇな」

ミコト「全く誰に断って門番の真似事なんてしてるのやら…十中八九、フロースガルみたいな脛傷でしょうね」
街
宿の女将「そういえばアンタたちが今居るのって確か10階だろ?
気を付けなさいね?」

ミコト「ふふ、心配してくれてありがとうございます女将さん」
宿の女将「いいのよこれくらい!でもこの話をした人ったらあたしの事を見てなんて言ったと思う?
『あなたと良く似た顔の魔物』って言ったのさ、全く失礼な話だよねぇ!」

ミコト「…女将さんみたいな魔物って何なのかしら」

ていけつあつ「世界樹くらいデカいんじゃねぇの、そんでお前に馴れ馴れしい」

ミコト「あらそう、結構有名人になったと思ったけどまだまだみたいね」
先生「あはは、あまり外に出ないもので…でもここに来る患者さんもたまに皆さんの事を話しているんですよ」

ミコト「欲しいの?
いくら?」
商店の少女「え!?
いえいえそんな、お客さんに買って貰うなんて…」

ミコト「遠慮しなくてもいいのに!あたしも貴方が着飾った姿を見てみたかったんだけど…きっと最高に似合うはずよ?
まぁ気が変わったら言って頂戴?」
商店の少女「あ…あわわ…」

ていけつあつ「死ぬほどの半分居るなら多いじゃねぇか」
酒場のマスター「相変わらずひねくれてんなぁ!お前は!」

ていけつあつ「6階。で?」
酒場のマスター「…なるほど6階からか。
ってぇ事は、前は5階分で色が変わったんだよな」

ミコト「あたし達が居るのは10階、第二階層に入ってから丁度5階分上がった……!」

ミコト「当たり前じゃない!その予想が当たったら貴方にも次の階層の事を教えてあげるわ」
酒場のマスター「うおぉマジか!絶対だぞ?
ほら行ってこい!」

ていけつあつ「よくお前らウキウキできるよな…命懸けなのに」

ミコト「さて、どうかしら」

ミコト「…話が早くて助かるわ」

ていけつあつ「くく、この人には猫も何でもお見通しだな」

ていけつあつ「へぇ、俺らの情報を合わすと黒髪オカッパで角の生えた火を吹く宿の女将って事か」
ギルド長「宿の女将…」

ミコト「何その生き物」
街 - 大公宮

ミコト「ええ。
ところで大臣、エスバットの方々に道を塞がれたのですが…あれはこちらの指示ですか?」
大臣「そうじゃ、だがその役目に最初に立候補したのはエスバットの方々じゃった。
大公宮としては喜ばしい事だが彼らも冒険者、衛士を常駐させるという案も出したが『どうしても手伝いたい』と頼まれてのう…
今は彼らの探索に支障が出ない範囲でここへの伝言を手伝って貰っておるのじゃ。」

ていけつあつ(手伝いたい、なぁ…)
大臣「そして汝らがここへ来たという事はあの話を…10階に棲む炎の魔人の話をせねばな…」
大臣「これまで何組もの冒険者がヤツに挑み…そして討ち果たした!
じゃが、数日経てばヤツは…炎の魔人は何事もなかったかのように蘇るという。
だから、こうして足止めし危険を承知で試練を受ける者だけを先に行かせるようにしておる。
…そなたらも、あの恐ろしい魔人を討伐する気があるのか?」

ミコト「……」

ミコト「そのミッション、引き受けますわ。
私たちもここまで来て引き返すわけにはいきませんから」

ていけつあつ「…面倒だが、俺らも先に進む理由があるんだ」
大臣「ヤツに挑んで返り討ちにあった冒険者は数えきれぬほどじゃ。
そなたらも十分に注意し準備を整えるのじゃぞ!」

ミコト「お心遣い感謝いたします、それでは」

ミコト「…さて、炎に強く炎を操るって話だけど。
あたし達だと盾職も吟遊詩人もいないわね」

ていけつあつ「どうするかなぁ、対策が見つかればいいんだが」
ボスの名前は分かったけど10階の探索もまだだし取り敢えずたまったクエストを消化するよ
クエスト - 未踏の樹海

ミコト「うーん、書けたけど…」

ミコト「ちょっと地図の左側の空きが大きすぎる気がするわね」

ていけつあつ「確かに下の階と見比べるとそうだな」

ミコト「ねぇていけつあつ、サラマンドラを操って道を切り開かせてよ」

ていけつあつ「出来るけどお前の頼みではやらねぇ」
クエスト - トムソン職人の頑固な依頼

ミコト「納品までちょっと時間が掛かったけど迷惑じゃなかったかしら?」
商店の少女「いえいえ、状態も良いですし心配いりませんよ!」
商店の少女「ウチのお父さんもそうですけど、工房のみんなは冒険者の皆さんの無事をねがって仕上げてます。
お礼にお渡しする物もきっと皆さんの事を守ってくれますから、ぜひお役に立てて下さいね!」

ていけつあつ「ほー、シャーマンのヤツと似たようなもんか」

ミコト「そうさせて貰おうかしら。
それじゃあこれからもあたし達マザーハーロットの事をよろしくね」
報酬はキノコ型の飾り(アクセ・麻痺耐性↑↑↑)。
第二階層の麻痺使いといえば大キノコだしもっと早めにやっとけば探索楽だったかも
クエスト - フロースの宿からの依頼

ていけつあつ「依頼は、っと…あ?マザーハーロット様宛て?」

ミコト「それって改築工事の件のかしら?」
酒場のマスター「嬢ちゃんも耳が早ぇじゃねえか!
という訳で詳しい事は本人に直接聞いてくれ」

ていけつあつ「それって説明サボってるだけじゃねぇか」
酒場のマスター「楽して何が悪い、ほれ行ってこい人気者のお二方!」
街 - フロースの宿

ていけつあつ「多いな、運ぶのめんどくせぇ」

ミコト「貴方は伐採しないんだから代わりに運ぶのは当然でしょ?」

ていけつあつ「…もう伐採も運搬も樹海の獣操ってやらせようかな」

ミコト「依頼人は同業者、新しい階層で欠員が発生したから錬金術師が欲しいって話ね」

ていけつあつ「はいはい、いつも通り『派遣』しといてやるよ」

ミコト「それにしても獣に錬金術を教えるなんてやるじゃない」

ていけつあつ「教えてねぇよ。
錬金篭手着けりゃ誰だってできる、俺だってできる」
薬泉院の依頼IIって薬泉院の依頼Iをクリアしてなくても出るんだ…後で受けよ
クエスト - 樹海の食卓

ミコト「…よし、依頼品が貯まったし納品に向かいましょ」

ていけつあつ「これだったら一々酒場介す必要ないんじゃねえのか」

ていけつあつ「ミコトと五分五分ごぶっ」

ていけつあつ「客の体で黒魔術でもするつもりなんじゃねぇの?」

ミコト「あら怖い。
でもこれ自体は何の変哲もないしフツーの野草味なのよね」

ミコト「あら、公女様とお近づきになれる機会なんて滅多にないもの」
酒場のマスター「へっ!相変わらずクレバーなお嬢様だこと。
さて、この街の中心街には大公サマの城がある、そこにはうるわしの公女さまも住んでる…ここまではいいよな?」

ていけつあつ「ほぅ、んで俺たちみてぇな小汚い冒険者が美しき公女サマに何かできるのか?」
酒場のマスター「…その公女さまの誕生祭が実はすぐソコまで迫ってる。
で、毎年お祝いをやるワケだがこの通りの連中が『今年は宝石を差し上げたい』んだと。…この先は言わんでも分かるな?」

ていけつあつ「宝石か、フェイクも多いだろうけど聞きこんでみるか」

ミコト「こういうのは手当たり次第に探すのが一番よ」

ていけつあつ「…ま、情報を集めても結局は足だな。
こういうのマジでめんどくせぇ」
クエスト - 樹海の長い午後

ミコト「この羊皮紙のマーク…ガスコイン卿の家紋ね。
また毛皮案件かしら」
酒場のマスター「いや、代理人の話を聞いた限りだと今回は違うらしいぜ」

ていけつあつ「かいつまむとその魔物を始末しろって事か。
分かりやすくて助かるな」
酒場のマスター「理解が早ぇじゃねえか、流石は10階まで生き残った冒険者だぜ」

ミコト「どんな魔物なのかしら、つまらなかったら全員壊しちゃいましょ」

ていけつあつ「つまってもつまらんでもお前はとりあえず壊すだろ」

ていけつあつ「へぇ、確かに情報通りこっちの階段に向かって気配が近づいて来てるな」

ミコト「出向くよりもここで待ち伏せしたほうが確実に始末できるわね、早く来ないかしら」

ミコト「あら、折角の白い身体が赤黒くなって台無しじゃない」

ていけつあつ「暴れてくれるなよ…面倒だから」

ミコト「…危ない石像と変わらなかったわね、あぁつまらない。
もう帰ろうかしら」

ていけつあつ「気分変わるの早すぎるだろ。
ま、眠る(?)のも分かったし後は消化試合だな」

ミコト「お片付け完了。
それにしても大公宮から派遣された衛士ってどこにいるのやら」

ていけつあつ「全員食われたんじゃねぇのか」

ミコト「余裕も何も、退屈すぎてあくびが出ちゃうわ」

ミコト「来てすらいなかったのねぇ、衛士隊がいたら少しは楽しくなったかもしれないのに…追い立てたり追い詰めたり」

ていけつあつ「お前の思考ほぼ魔物と変わらねぇのな」

ミコト「…情報によるとこの場所に宝石が採れるらしいのよね、どう?」

ていけつあつ「お、これじゃね」

ていけつあつ「つるはし…は面倒だから持ってねぇ、武器で掘るか」

ミコト「へぇ、この状態だとあんなに輝いていないのね」

ていけつあつ「こんな石の塊がウン十万で取引されるんだから恐ろしいもんだぜ」

ミコト「ほら二つ目、この調子でどんどん手に入れましょ」

ていけつあつ「なぁお前は宝石とか興味ないのか?
雑に袋にぶち込んでるけど」

ミコト「興味?あるわよ。これに関しては色が好みじゃないからどうでもいいだけ」

ミコト「相変わらず枯れてるわね」

ていけつあつ「第一階層から第二階層まで…こんだけ調査すりゃあの熱血野郎も満足するだろ」
クエスト - 薬泉院の依頼I
やっとウチのメディック(ゴリラ)が最大報酬レベルまで育ってくれたので相当前から張り出されてたコレ受けるよ!

ミコト「もうそんなに信頼されてるのね、当然とも言うべきだけど」

ていけつあつ「毎回ボコボコになって来院してるから監視されてるんじゃねえのか」

ていけつあつ「治療士か…良い奴が一匹いるぜ」

ミコト「一応聞くけど酒場のマスターには呪言掛けてないのよね?」

ていけつあつ「そんな面倒なコトしねぇよ。
『超毛深いおっさん』だと思ってるみたいだぜ…あ、帰って来た」

ていけつあつ「どっちが?」
酒場のマスター「そりゃ治療士の方だよ、普段はボサッとしてるクセに治療の話になると長げぇんだよアイツ。
やれ酒を控えろ、やれ検査に来いとうるさくて敵わねぇ」

ミコト「じゃあ一番上等な紅茶を貰えるかしら」

ていけつあつ「(好きじゃないけど)ロールキャベツで」

ミコト「それじゃあコロッケはどう?お手頃なお値段よ」

ていけつあつ「だったらポテトサラダ」
酒場のマスター「…お前ら絶対めんどくせぇ料理ばっか言ってるだろ、よし水だな水に決定!」
見かけ(ゴリラ)
例え上乗せが400エンでも"最高評価を受けた"という箔を求め、これからもゴリラたちは強くなる──!!
常緋ノ樹林10階の本格的な探索は次回!